クレアールを使って簿記3級を取得したケトナーです!
簿記3級を取得するときに最初に考えることが「独学で取得するか、それとも資格スクールを使って手堅くいくか」ということだと思います。
非常に悩むところですよね。
ケトナーは少し簿記の問題を見ただけで、「全然わからん」となったので資格スクールを使うことに決めました。
この記事は簿記3級の資格を取るに当たり、クレアールを使うか迷っている方に向けて感想や体験を交えながらご紹介していきます。
クレアールってどんな内容?
基本的な内容としては、「パソコンとインターネットを使って講義の動画を見ながら問題集や講義ノートを使って学習を進める」ということになります。
簿記3級講座に関しては57単元に加えてネット試験についての補講が2単元で構成されています。
1単元あたり、大体20〜40分ぐらいの動画になっているのでほとんど集中力を切らすことなく見れます。
ネット環境と端末があれば、ログインしていつでも、どこでも講義を受けることができるようになります。
対応端末についてはパソコン、タブレット、スマホで視聴が可能となっていてMac OS、Windows、iOS、Androidにも対応しています。
ネットで講義動画を視聴する際に、マイページにログインするためのアカウントが必要なので申し込みのときに会員登録(アカウント作成)します。
IDはクレアールの会員番号、パスワードは自分で決めることができます。
クレアールからは、「テキスト」「問題集」「講義ノート」「テキストと問題集の解答用紙」が送られてきます。
上記の教材は講義で使うだけでなく、学習を自分で進める時にも使います。
簿記3級講座のオプションについて
クレアールは講座のオプションでDVDを付けたり答練資料(模擬試験のようなもの)を付けたりできます。
DVDのオプションは5,000円で付けることができます。
このオプションは普段からパソコンを使用されない方に向いています。
パソコンをネットに繋いで講義動画を視聴するか、DVDをプレーヤーに入れて講義動画を見るか、という違いだけなのであまり必要性を感じません。
どうしても「大きいテレビ画面の方が良い」「期限に縛られずに見たい」という方に限ってDVDのオプションを付ける価値があります。
答練資料は、3,000円となっています。
直前答練が第1回〜3回まであり、4回目で公開模試という形で実施されます。
しかし答練資料自体はPDFファイルとしてマイページに入っているので申し込む必要性は無いです。
特にプリンターを持っている方や、コンビニ印刷で十分だという方は答練資料のオプションは付けなくても問題ありません。
では答練資料はどういった方に対して必要なのかと言えば「受かるためにどうすれば良いかアドバイスが欲しい」という方は付加価値が見出せます。
ケトナーは申し込んだのでわかるのですが、この答練資料は目標検定月の本試験前になると段階的に自宅へ送付されます。
この答練資料には返送用封筒も同封されていて、指定住所に送ると採点して返信してくれます。
点数に関しては解答もあるので自己採点は可能です。
しかし返信された採点後の解答用紙には「同じ試験を、あと5回やりましょう」などのアドバイスも書かれています。
なので、自分がどの程度の点数が取れているのかがわかる以上に「受かるためにどうすればよいか」を知ることができます。
本試験前に答練資料で実力を見てもらって、客観的にアドバイスが欲しい方は答練資料に申し込みをしても良いです。
特にアドバイスは必要としない方は、PDFから答練資料だけ印刷できるので答練資料のオプションは不要となるでしょう。
ちなみにテキストや問題集もPDFファイルがあるのでコピーできます。
ケトナーも問題集は一回だけでは足りなかったので、印刷して数回実践するようにしていました。
簿記3級は問題を解くことをひたすら繰り返し、解く力を定着させていくことが大切になってくるので同じ問題でも復習に使えるのが助かりました。
ネット環境が整っていて、印刷できる環境にある方は無理にオプションを付けなくても問題無いですね。
更に細かいことが知りたいという方は、クレアールの公式サイトから資料請求をしてみましょう。
ケトナーもまずは資料請求をしています。
クレアールはどんな人におすすめできる?
クレアールはこちらの時間やスケジュールに配慮してくれている通信講座だと言えます。
①隙間時間を活用したい人
②自分で学習計画を立てることができる人
おすすめしたい人は2点のどちらかに当てはまる人となります。
なぜこの2つがおすすめしたい人に挙がるのかを説明していきます。
①隙間時間を活用したい人
おすすめしたい人としては、スケジュールに影響されることなく隙間時間を活用したい方に向いていると言えるでしょう。
一回の講義時間が短いことが、クレアールの特徴になっています。
講義時間が短いことで、ちょっとした隙間時間を埋めることができるようになります。
何かの待ち時間の際にネットで動画を見れるので時間を有効活用できます。
ケトナーの例を出すと、自宅のパソコンで講義を受けるというのがメインではありましたが外出先でも講義動画を視聴することがありました。
具体的には、車の車検の待ち時間のときにネットカフェに行って講義動画を見ていました。
あらかじめ待ち時間があることがわかっていたのと、車無しで自宅に帰るには少し不便な場所だったのです。
そこで近くのネットカフェを調べて、テキストや問題集を持参してネットカフェのパソコンからログインして講義を受けていました。
アカウントさえあれば、ネットカフェのパソコンでも見れるので待ち時間を有意義に過ごすことができます。
ケトナーの待ち時間を例に出しましたが、電車で通勤通学する方なら行き帰りの電車の中でスマホでも見ることは可能です。
自分の日常生活の中で待ち時間がある部分を有効活用し、日々忙しい方も学習可能にしてくれるのが、クレアールの強みだと感じます。
また待ち時間と講義の時間が合わなくて、中途半端に切り上げられるような状態も考えられますが、解決手段として早回し再生があります。
講義の動画は1.25倍〜2倍速まで倍速再生できるような仕様になっています。
少し時間を短縮したい場合には、この機能を使うと時間の帳尻を合わすことにも使えますし、復習する時にも理解できている部分は早回しにしたり出来ます。
基本的に時間の限られている社会人向けであり、都合の良い時間に勉強できるのがクレアールの通信講座になっています。
②自分で学習計画を立てることができる人
次におすすめできる人としては、「自分で学習計画を立てることができる人」だということです。
じっくり一日1単元ずつ進めていくのか、ペース早めで一日3単元ずつ進めていくのか…
そういったことを、自分自身で計画することが必要になります。
なぜなら、クレアールの通信講座は一度申し込むと「いつでも受けれる」からです。
検定目標月から以後一年間はずっとログイン出来て講義動画を見ることが可能なのです。
いつでも受けれる、ということが先延ばしの原因になって学習がなかなか進まない、という事態を招きます。
ケトナーも当初は最低一日2単元進めよう、と自分の中で決めていましたが思うようにはいかなかった経緯があります。
先延ばしの要因は色々あったと思います。
仕事の疲れから「今日は疲れたから明日にしとこう」とか、友人の誘いから「今日の分は明日に回そう」と自分に都合よくしてしまっていました。
結局、翌日に二日分の学習をするような気力も無く、そんなことが続いて初回の試験日までに全ての単元を終えることなく試験本番を迎えてしまいました。
当然落ちます。
行き当たりばったりで勉強をしていても試験日には間に合わないので、やはり計画性を持って学習をすることが必要になってきます。
「いつまでに、どれだけ終えておくか」ということを決めるだけで結果も随分変わってきます。
クレアールも「学習計画表」というものを教材と一緒に送付してくれています。
この計画表には学習予定日と復習予定日に加えて、理解度をA、B、Cの3段階で記入できるようになっています。
これは試験に受かるための勉強には計画性が必要だということでは無いでしょうか?
クレアールとしては「スケジュールはそちらに合わせるけど、模擬試験までにコレだけはやっておいてね」という配慮とも受け取れます。
つまり「期限を自分で決める」ということが、先延ばしの原因を無くす解決手段になりますので、自分で学習計画を立てれる人におすすめしたい理由になります。
学習を計画通りに進めるためには、勉強を始める前に計画表を作成してしまうのが良いと思います。
もちろん計画を作成するだけでは意味が無いので、視覚的に意識できるようデスクに貼ったり、リマインダーに入力して学習を進めるようにするのがコツです。
クレアールはいくら掛かる?
結論からお伝えすると3級パックで大体1万円前後になります。
それとDVDのオプションは5,000円、答練資料は3,000円になっています。
2022年2月現在の価格を確認すると一般価格で14,800円になっていますが、割引もあって10,212円になっていました。
ちなみにケトナーが申し込みをした3級パックは2021年3月は9,768円です。
月によって割引額が変わってくるようですが、概ね1万円前後がクレアールでの相場かと思います。
商工会議所で開催される簿記3級の検定試験は、2月、6月、11月なのでそれに合わせて割引率が決まっているかと思われます。
おそらく試験直後は資格勉強を開始する人が少ないので割引率が高いのでは?と思っています。
つまり3月、7月、12月辺りですね。
ただ、あくまで推測でしかないので、その時に確認した方が良いです。
確実なこととして、概ね1万円前後になるということです。
クレアールは講義の質や、講義を受けれる期間を考えるとかなり安い部類に入ってきます。
なぜなら他社は通信講座に2万円以上の費用が掛かってきます。
資格の学校TACで25,400円、資格の大原で22,900円となっているからです。
いずれも簿記初学者を対象としたプランです。
金額が結構変わってくると思いませんか?
クレアールは一年以上講義動画を繰り返し見れることを考えたら、月に千円以下のコストになるので非常にコストパフォーマンスの優れた資格の学校だと言えるでしょう。
他の通信講座と違うところは?
正直に申し上げると、内容に関してはクレアール以外を使っていないのでわからない、となります。
しかし、それだけでは何も得られないと思うので、他の通信講座と比較検討してみた時の主な違いについて説明します。
1つ目の主な違いは上記で挙げたように価格設定が大きく違ってきます。
クレアールは費用をかなり安く抑えることができました。
2つ目の主な違いは、講義の単元数が多くて講義時間が短いということです。
クレアールは20分〜40分程度の講義を57単元に分けて講義をしています。
ケトナーの調べたところによると、他社の資格取得の学校ではTACで12回〜18回、大原で14回となっていました。
比較するとクレアールは圧倒的に講義回数が多いです。
これはマイナスな要素ではなくてプラスの要素に繋がると感じました。
なぜなら1回の講義時間が短くなるからです。
つまり拘束時間が少なくなるので予定に組み込みやすいし、少しの空き時間で講義を受けることが可能だからです。
長時間の講義を集中して受けれる方や、短期間で取得したい方は1回の講義時間が長い方が向いているかもしれません。
反対に、長時間の講義では集中できない方、じっくり時間を掛けて簿記3級の知識を学んで行きたい方については講義時間の短い方が向いています。
次に3つ目の主な違いとして、ライブ通信があるか、無いかということです。
クレアールの講義はライブではなく全て動画での講義となっていました。
それに対して資格の大原ではライブ通信での講義をするコースもあるようです。
ライブ通信があることはメリットであり、デメリットでもあるでしょう。
ライブ通信でのメリットは既に予定が決まっているということ、リアリタイムでやり取りができることの2点だと考えます。
予定が決まっているので、こちら側がそれに合わせてスケジュールを組まないといけません。
自分で学習計画を立てるのが難しい方は、決まった時間にネットに繋いで講義を受けるので合っているかもしれません。
仕事などで多忙な方は、都合が合わない可能性が高いので予定が決まっているライブ通信での講義は不向きとなります。
リアルタイムでのやり取りは、わからないことをその場で質問できるというのがメリットだと言えるでしょう。(クレアールはメール、電話、スカイプ等で質問する)
しかし一方で、他の方も講義を聞いている中で質問をするということを躊躇われる人もいるかもしれません。
以上のようにライブ通信でも一長一短になっていると考えていますので、要は自分に合った選択をすることが大切です。
ケトナーの場合は、自分の時間を大切にしたいので都合の良い時に受けれる動画での講義の方が良かったですし、質問に関しては文面でのやり取りの方が良かったのでメールと決めていました。
以上のことから、価格設定、講義回数の多い少ない、講義時間の長い短い、ライブ通信の有無などが主な違いとなります。
実際に受けてみた感想
ここからは実際に受けてみた感想を交えて、良かった点、イマイチな点などをお伝えしていきます。
良かった点
・コストパフォーマンスに優れている
・気楽に講義を受けることができる
・分かりやすく教えてくれる
イマイチな点
・リアルタイムでのやり取りは殆ど無い
クレアールの良かった点
良かった点からお伝えしていきます。
コストパフォーマンスに優れている
良かった点としてはやはり費用の安さが最初に挙がってきます。
安くて質が悪いものであれば、コストパフォーマンスに優れているとは言い難いでしょう。
結局、合格できなければいくら安くても無駄金になってしまいますから。
しかし、クレアールは価格が安くても決して質が悪いというものではなく、教えて頂いた知識を持ってしっかり合格することができています。
簿記3級合格という同じ結果であるなら、2万円以上支払うのと1万円程度の支払いなら、後者を選びますよね?
合格できないなら、安くても支払う意味はありませんが、合格できるなら安い方が良いと感じた訳です。
合格した、しないは結果論ではありますがそれでも同じ知識を与えてくれるなら安い方が良いと思った次第です。
気楽に講義を受けることができる
申し込みしてから、試験日まで講義を受けるのが非常に楽でした。
これは勉強自体が楽というわけではありません。
いつでも講義を受けれることや、講義時間が短いことであまりプレッシャーを感じることがありませんでした。
この部分が、やはりクレアールの強みになります。
ケトナーは2021年6月を合格目標として、2021年3月に申し込みをしましたが仕事の忙しさもあり結局初回の試験は講義を全部終えることなく試験日を迎えてしまいました。
それでもクレアールは検定目標月から一年間無料で延長してくれるので、もう一度最初から講義動画を見直すようにしました。
それも自分の都合の良い時間に進めることができたので、時間的にも気持ち的にもすごく楽に学習を進めることができたと感じます。
ゆっくりでも自分のペースで学びを深めていけるようなシステムにしてくれたクレアールに感謝しています。
分かりやすく教えてくれる
クレアールの簿記3級講義動画は公認会計士の方が教えてくれているのですが、解説が非常に分かりやすかったです。
何が分かりやすいかというと、消費税の仕組みを例えで解説したり、難しい問題を語呂合わせなどで覚えられるように教えてくれました。
語呂合わせなんかは、試験の時にすごく役に立ちました。
動画とはいえ教えてくれる人が、1万円程度で1年以上付いてくれているような感覚です。
また気になることや、質問をメールや電話で聞くことができるのも分かりやすい要因になっています。
独学だとどうしても、聞ける人が居ないというのがネックになってきます。
独学だと分からないことを全て自分で解決しなければいけないですが聞ける人が居ると時間短縮にもなるし、効率的に学ぶことができたと感じています。
答練資料に関しても、試験形式で自宅で記入後、指定住所に送付すれば採点もしてくれています。
また返送時には受かるために「同じ試験をあと5回繰り返しやりましょう」などのアドバイスをくれます。
専門家から客観的に見て、「自分がこれからどうすれば良いのか」を伝えてくれるのも助かりました。
クレアールのイマイチな点
イマイチな点をお伝えします。
リアルタイムでのやり取りは殆ど無い
通信講座ではあるが録画なのでリアルタイムにやり取りができるわけではないです。
これは講義を受けている時に分からないことがあった際、その時に気軽に質問できる訳ではないということです。
授業を受けながら手を挙げて「すみません、今の部分がよく分からないのですが」と簡単に伝えることはできないです。
あくまで録画での講義なので無情にも、わかっていようがいまいが先に進んでいきます。
遡って繰り返し見ることは可能ですが、その時に聞くことはできません。
質問はあくまで問い合わせからになります。
なので質問も「簿記3級講座の〇〇単元の決算手続きで〇〇と説明されていたんですが何故このようになるのか分からないのです」と具体的に伝えていかないといけません。
質問力は上がるかもしれませんが、「今のが分からないです」と抽象的かつ簡単に聞けるわけではないのでその場ですぐに解決することができないというのはイマイチな点になるかもしれません。
簿記3級を独学で取るのはやっぱり難しい?
結論からお伝えすると、「独学でも簿記3級なら取得は可能ではあるが難易度は上がる」となります。
実際に独学で取得している方も多数おられます。
ただし、簿記初学者が3級とはいえ独学で取得するのは、教えてもらうときと比較すると難易度は上がり、時間も多く掛かるでしょう。
簿記の知識が全く無いという方で独学を考えている方は一度、インターネットなどで問題を見てみると独学か否か、の判断をしやすいです。
おそらく、そもそも問題の意味が分からないということが起きます。
問題で「次の各取引の仕訳をしなさい」と言われても簿記初学者は「仕訳って何?」となるはずです。
「仕分け」ではなく「仕訳」です。
このように普段使わない専門用語が多々出てくるのですが、独学だとこれを本やネットなどを使って知識を得ていくことになるでしょう。
丁寧に解説されている本や動画もたくさんあるとは思いますが、読んでも聞いても観ても理解できない部分があった場合、教えてくれる人がいません。
理解できていないことを調べるために、さらに本やネットを使って調べるということになります。
非常に時間と労力を持っていかれます。
勉強するだけでも時間や労力を使うのに、調べるという行為にも時間と労力を割かれます。
通信講座では理解できない、分からない部分があれば訊くことが可能です。
その部分に関してピンポイントで教えてくれるのです。
労力も時間も必要ありません。
訊くだけで解決できます。
通信講座を使うことは、これが独学よりも難易度が下がる理由だと考えています。
独学の場合、教えてくれる人がいないことが資格取得の難易度を上げる主な原因だと考えます。
教えてくれる人が居ない→自分で調べる→勉強以外でもしんどいとなるのです。
なので難しいかどうかは「独学でも簿記3級は取得可能ではありますが、理解できない部分を教えてくれる人が居ないことで取得の難しさに繋がる」というのが結論です。
まとめ クレアールの簿記3級講座を受けてみて
簿記初学者でも、合格することは十分に可能であることがわかりました。
独学は本やYouTube動画などを見て知識を得ていくことになると思うのですが、理解できない部分を聞くことができません。
1万円程のコストでいつでも講義を受けれていつでも質問できる、というような環境が作れるサービスであることは間違いありません。
そのサービス利用するのにおすすめの人は、学習計画を立てることができて隙間時間を活用したい人です。
また、万が一資格取得を断念してしまった場合でも安いので損失を抑えることができます。
独学で学ぶか、クレアールを使うか迷っている方は一度試してみることをおすすめします。