ケトナーです!この記事では水沢ダウンについて紹介します。
寒い冬、ダウンジャケットを来て外出される方も多いのではないでしょうか?
ダウンジャケットは暖かいけれど、雨に弱く通気性も少ないので蒸れやすい…
しかし、そんなダウンジャケットの弱点を克服したのが今から紹介する「水沢ダウン」です。
ダウンの買い替えや購入を検討されている方は、この記事の内容を参考にして選んでもらえると幸いです。
水沢ダウンの基本情報
メーカー | DESCENTE |
商品名 | 水沢ダウンSHUTTLE(シャトル) |
サイズ | S M L XL (Sサイズ)胸囲85-91 身長162-168 |
表地 | ポリエステル(100%) |
内衿 | アクリル70% 毛30% |
裏地 | ポリエステル |
中綿本体 | ダウン90% フェザー10% |
フード口・脇身頃・袖下 | ポリエステル100% |
上記はケトナーの持っている「シャトル」というモデルの情報になります。
(尚シャトルは現在廃盤になっている模様)
水沢ダウンには他にもいろんなモデルがありまして、フードを取り外しできたりするものや、最近では大谷翔平選手のモデルもあるようです。
機能性に関して若干の違いはあるものの、素材としてダウン90%フェザー10%の割合は、基本的にどのモデルも変わらないと思われます。
水沢ダウンのおすすめポイント3つ
水沢ダウンをおすすめできる理由は3つあります。
①ダウンなのに防水性が高く雨に強い
②ノンキルト加工なので保温性が高く中綿が抜けにくい
③通気性に優れ温度調節も可能
1つずつ説明していきますね。
ダウンなのに防水性が高く雨に強い
最初のポイントとして「水沢ダウンは雨に強い」ことがあげられます。
本来、ダウンジャケットは水に弱いです。
中綿の素材は、水に濡れると保温性を失ってしまうからです。
なので雨の日にダウンを着て外出するかどうか迷いますし、外出中での突然の雨にも困りますよね。
とにかく湿気に弱いのが本来のダウンジャケットです。
ただし、水沢ダウンだけは違います。
完璧に雨対策を考えて作られているからです。
①撥水加工が雨を弾いてくれる
水沢ダウンの表面には撥水加工がされていて、表面を流れるように水が滑り落ちていきます。
ケトナーも着用中に雨が降ってきたときはありますが、多少の雨では全く問題無かったです。
販売メーカーであるDESCENTEが人工雨を降らせて耐水性の実験をしている動画を見たのですが、かなり強い雨を受けても、ダウンが濡れて重くなっているような感じは無かったですね。
②ノンキルト加工だから縫い目から雨が入らない
ノンキルト加工とはダウンの繋ぎ目である縫い目の部分を生地を縫わずに熱圧着で貼り付けたりする技術のことです。
縫い目が無いから何なの?というと、雨が降っても縫い目から水が入ってこなくなります。
中綿が湿らないということですね。
(デサントのロゴが入っている上下の横線部分にノンキルト加工が施されている)
水沢ダウンの防水加工はこれだけでおさまらず、まだあります。
③ファスナーが止水ジップになっている
水沢ダウンは外気に触れる部分のファスナーは全て止水ジップになっています。
止水ジップとは、ファスナーが噛み合う部分に特殊なフィルムラミネートがある防水仕様のファスナーです。
生地と圧着されていて、閉めた状態では水道水をそのまま垂れ流しても服の中に入らないぐらい防水性が高いファスナーです。
また、袖や肩線などの縫製が必要な箇所には、シームテープ加工と言って防水テープを利用しているようです。
ノンキルト加工なので保温性が高く中綿が抜けにくい
2つ目のポイントは「縫い目が無いことで、保温性が高く中綿が抜けにくい」ことです。
①保温性が高い
ノンキルト加工により水に強いことはご理解頂けたと思います。
しかし、このノンキルト加工は防水性に優れているだけでなく、保温性にも優れているのです。
縫い目が無い、ということは服の中の温まった空気を外に逃さないようにもなっているのです。
つまり冷たい外気はダウンの中に入ってこれず、ダウンの中の温い空気は外に逃げ出さないという利点があります。
②中綿が抜けにくい
ダウンジャケットを仕様していると、縫製箇所の糸がほつれて中綿の羽毛が抜けているのを見たことがありませんか?
隙間があると、どうしても雨が入ったり冷たい外気が入ったり…
中に入っている羽毛(ダウン)も抜けていってしまいます。
しかし水沢ダウンの中綿は抜けにくいです。
何故なら縫製していないからです。
隙間が無いなら羽毛も出ていったりしません。
ケトナーは3年ほど水沢ダウンを使っていますが、今までで中綿が抜けるようなことはありませんでした。
これらの理由から①保温性が高く②中綿が抜けにくいダウンジャケットになっているのです。
通気性に優れ温度調整も可能
3つ目のポイントは「通気性に優れていて、温度調節ができる」ことです。
今まで「外気を入り込ませないから保温性に優れている」と書いているのに、通気性に優れているとはどういうこと?と思うかもしれません。
しかし、水沢ダウンにはベンチレーション機能というものがあります。
機能というと大袈裟なような気もしますが、要はフロントファスナーの開閉部分と両脇の部分から任意で外気を取り入れることができます。
どうでしょう?こちらも前部分を閉めていますが、止水ジップとして噛み合わせているときと比較するとメッシュ素材の生地が見えていますね。
このメッシュ部分から外気を取り入れることができるのです。
2列のフロントジップになっていて、状況によって使い分けができるように設計されています。
外気を取り込む箇所は前部分だけでなく両脇にも施されています。
こちらは脇部分の画像です。
もちろん止水ジップになっていて閉めると外気や雨を遮断してくれます。
「脱ぐと寒い、しかし着ていると暑すぎる」というようなシーンで使うことができる機能になっていると思います。
具体的には、「満員電車の中だと脱ぐと荷物になる、しかし着たままだと暑い」
そういったシーンで両脇部分のファスナーを開けて、前部もベンチレーション機能を使用すると脱がずに涼しさを感じられると思います。
ケトナーは大型ショッピングモールの建物内の移動や、車や電車の中等では両脇を開けて使うようにして調整しています。
両脇の部分もファスナーになっているので、自分の好みで調節できるのが助かります。
このベンチレーション機能を使って3箇所から外気を取り入れることで通気性の確保と温度の調整が可能になっています。
水沢ダウンのおすすめできないポイント2つ
水沢ダウンをおすすめできないポイントは2つあります。
①生産が限定的なので少し入手しにくい
②ダウンジャケットの中では価格が高め
2つのポイントについて説明していきますね。
①生産が限定的なので少し入手しにくい
水沢ダウンは岩手県の旧水沢市、現在では奥州市というところのデサントアパレル工場で作られているようです。
生産はその工場のみ、ということに加えて職人の手作業によって作成される工程が殆どなので大量に生産されるわけではないみたいですね。
一方、水沢ダウンの人気は高いです。
水沢ダウンは元々バンクーバーオリンピックの日本選手団に向けて開発されたという経緯があります。
その後、スポーツウェアメーカーでありながらセレクトショップに置かれるようになり、一般の方達にも認知、普及され始めていったということですね。
日本代表のオリンピック選手が国内生産のダウンジャケットを着ていれば、話題にもなりますし同じものを着てみたい、というのが心情だと思います。
つまり、生産数は多くないのに人気は大きいというのが、入手しにくいことに繋がっています。
ケトナーの入手経緯としては、自宅から近いデサントの店に行って試着後、即購入という流れです。
そのときの目当ては水沢ダウンの中でも「アンカー」というベーシックなモデルを購入しようと思っていました。
店に行って試着しようと思っていたのですが売り切れてしまって無かったので店員さんから「こちらはどうですか?」と勧められたのが「シャトル」というモデルですぐに気に入りました。
この記事で画像にしている物ですね(現在は廃盤)
そのときに店員さんに言われたのは、人気が高くシーズン中には殆ど売り切れてしまうとのことでした。
12月中の購入だったのですがギリギリ間に合った、という感じでしたね。
なので本格的な冬が来る前に店に行って試着、購入を検討するのが良いと思います。
②ダウンジャケットの中では価格が高め
水沢ダウンがいくら高機能で、質の良いダウンであることが理解できたとしても価格が安いとは言えないでしょう。
やはりダウンジャケットという括りで見れば、高い方に部類すると思います。
なので安いものから高いものまで比較表を作ってみようと思います。
ブランド モデル | 価格 |
GU ヒートパデットブルゾン | ¥3,990 |
UNIQLO シームレスダウンパーカー | ¥12,900 |
mont-bell プラズマ1000 アルパインダウンパーカー | ¥41,700 |
The North Face マウンテンダウンジャケット | ¥68,200 |
DESCENTE 水沢ダウン (アンカー) | ¥85,800 |
DESCENTE 水沢ダウン (マウンテニア) | ¥110,000 |
CANADA GOOSE WYNDHAM PARKA/3808MA | ¥127,600 |
ご覧の通り、水沢ダウンの価格面は優れているとは言い難いですね。
GUやユニクロとは比べ物にならないぐらい価格に開きがあります。
ちなみにケトナーの「シャトル」というモデルは公式価格で9万円台後半だったと思います。
自分の財布と相談して購入することになると思いますが、ダウンジャケットってワンシーズンだけ使って終わりというものでもないと思います。
GUなど極端に安いものであれば使い捨てる感覚や予備で持っていても良いかもしれません。
ただし、モンベルやノースフェイスを検討している方は、水沢ダウンを検討する余地があるのではないでしょうか?
数万円の買い物なので、そうそう買い替えることもないでしょうし少し妥協して価格を抑えても、「やっぱり水沢ダウンにしとけば良かった…」と後悔するようなことがあれば勿体無いような気もします。
数万円するようなある程度、質が担保されるダウンジャケットであれば、あまり価格にとらわれず自分に合っている本当に欲しいダウンを購入していただければ、と思います。
そういう意味で、水沢ダウンは高価ではありますが、どのモデルでも満足できると思いますし、自信を持っておすすめできるダウンジャケットになってますね。
水沢ダウンの口コミとその他の情報
水沢ダウン購入者の口コミを一部抜粋して載せておきますね。
Yahoo!ショッピングより抜粋
買って良かった。
商品は言うまでも無く非常に良い商品です。
ダウンの割にスリム感があるため見た目はとても良いです。
難点はポケットがサイドに無いのでちょっと使いずらいですが、斜めのファスナーが細く見せる為のものなので見た目重視で。
メーカー保証も2年付いているので高いけど安心感はあります。クリーニングが提携している店舗でないと保証が効かないみたいなので注意が必要。
親切な対応と的確なアドバイス。発送も迅速
ネイビーの色あいが良く、黒より上品です。
生地は、しっかりしていますが重くなく、とても着心地がいいです。もちろん暖かく軽い!
高価ですが、その価値は十分あります。
どのモデルを購入するか悩みましたが、マウンテニアで正解でした。
日本のダウンの最高峰
去年、一昨年くらいから存在を知り、悩みに悩んでこの度水沢ダウンのマウンテニアを購入させていただきました。開けても閉じても様になるデザイン性、不快な熱や湿気がこもらないような機能性、男心をくすぐるディティールなどなど魅力を挙げればキリはないです。
水沢ダウンには提携クリーニング店がある
最初の口コミでも書かれていますが、水沢ダウンは提携店舗でのクリーニングが可能です。
ダウンといえばクリーニングに出す派と出さない派で別れるようですが、クリーニングの提携店舗があるので安心ですね。
水沢ダウンが提携、推奨している公認クリーニング店は「白洋舎」になりますので、そこまで店舗数が少ないということもないかと思います。
使わないシーズンには白洋舎に行ってウェットクリーニングを依頼すれば大丈夫です。
ケトナーも3年ほど使用しているので2回は白洋舎にクリーニングを依頼しているのですが、料金は4000円〜5000円ほどだったと記憶しています。
ただ自宅付近に白洋舎が無いというような方もおられるかと思います。
そんな方にはこちらのクリーニング店もおすすめとなっております。
↓
通算26,000着以上の実績!ダウンクリーニング専門店【HIRAISHIYA】
高級ダウン専門のクリーニング店となっていて水沢ダウン専用クリーニングなどもあり、ホームページ上で事例紹介などもされています。
実績のある老舗でクリーニングだけでなくリペアなどの無料カウンセリングも可能なのでこちらのお店を利用、検討してみてはいかがでしょうか。
水沢ダウンを既に持っている方はご存知かと思いますが、軽い冊子程度の取扱説明書が付属していますのでクリーニングの詳細な内容はそちらで確認してもらえれば良いと思います。
また2020年以降のモデルでは水沢ダウンプロダクトギャランティカードというものが発行されているみたいです。
ケトナーは2020年以前に購入しているので画像でお見せすることができないのですが、正規品であることの証明をしてくれるカードのようです。
販売店や購入日、品番などが記載されているようですね。
これから水沢ダウンを購入される方はカードまで付いてくるなんてちょっと羨ましいです。
価格は高めでも満足できる一品
今回は水沢ダウンのレビューをさせていただきました。
3年ほど前に購入しても、いまだにお気に入りとして使えているのでケトナーとしては、良い買い物だったと言えます。
寒い冬に外出する際は、水沢ダウンを羽織ってみてはどうでしょうか?きっとその暖かさに満足感を得られるはずですよ。