ケトナーです!
日本通信のシンプル290…良いですよね。
ケトナーも以前、試しに使ってみましたがライトユーザーには今でも最適のプランだと感じています。(シンプル290の記事はこちら)
ケトナーは楽天モバイルの0円廃止をきっかけに、そんな日本通信のプランを2回線持とうとeSIMを申し込んで失敗しました…。
もう少し慎重に行動すれば良かったと後悔しています。
失敗の内容としては、デュアルSIMで使おうとしましたがeSIMと物理SIMの切り替えが非常に面倒でデュアルSIMの意味が無いくらいの状態になってしまいました。
そのような失敗を回避するためにも日本通信のeSIMを検討中でiPhoneユーザーの方は知っておいた方が良い注意点をお伝えします。
iPhoneユーザーが日本通信のeSIMで失敗しないための注意点とは?
・eSIM対応のiPhoneであること
・MNP転入の際は転出元と日本通信での名義が同一でなければならない
・現状のiOSではAPN構成プロファイルを1つしか持てない
現状iPhoneでeSIMを使う際の注意点としては、この3つに分類されます。
どれか一つでも当てはまると使えない、もしくは使うのが非常に面倒な状態になります。
Android端末も含めれば、更に注意点は増えるのですがiPhoneで使用される場合に限定すると上記の3つに注意する必要があります。
ちなみにケトナーはこの3つの中で、「APN構成プロファイルを1つしか持てない」という部分に引っかかり非常に使い勝手の悪い状態になってしまっています。
「APN構成プロファイルを1つしか持てない」というのは今回の記事でのメインになります。
iPhoneユーザーは上記3つの注意点を考慮して申し込みをする必要がありますので、一つずつ説明していきます。
注意点1 eSIM対応のiPhoneであること
こちらは当然と言えば当然なのですが、eSIMに対応した端末でなければeSIMを使うことはできません。
ただ、日本通信は店舗が無く店頭で説明を受けながら申し込みをすることができません。
対応端末でなくても申し込み自体はweb上で可能なので、自分の端末が対応していることを確認してから申し込みましょう。
eSIM対応のiPhoneは下記の通りです。
- iPhone 13 モデル
- iPhone 12 モデル
- iPhone 11 モデル
- iPhone XS モデル
- iPhone XR
- iPhone SE
第2世代、第3世代
加えて、近々発売されるであろうiPhone14モデルもeSIMに対応されるはずです。
注意点2 MNP転入の際は転出元と日本通信での名義が同一でなければならない
転出元と転出先(日本通信)の名義は一致する必要があります。
転出元と転出先の名義が同一でなければ、契約ができません。
基本的にMNPで名義変更しようとすることは、あまり無いかと思われますが例外もあり得ます。
例えば転出をきっかけに自分名義で持たせている子供のスマホを、本人(子供)へ変更しようと子供名義で申し込みをしたとしても名義が違うため受け付けてくれません。
この場合、まずは転出元で先に子供名義に変更してから、申し込む必要があります。
日本通信側で名義変更はできません。
以上のことから転出元と転出先(日本通信)の名義は同一にしてから申し込みをしましょう。
名義変更して申し込む場合の注意点
加えて注意点を挙げるとすると「日本通信の支払いはクレジットカードのみ」となっています。
契約者の名義と支払いをするクレジットカードは同一名義でなければなりません。
つまり上記で挙げた例のように、子供名義で契約しようとしても本人(子供)がクレジットカードを持っていなければ申し込みができません。
転出元で名義変更する前に、「名義人がクレジットカードを持っているか?」「名義人がクレジットカードを作れるのか?」を確認してから名義変更するようにしましょう。
注意点3 現状のiOSではAPN構成プロファイルを一つしか持てない
格安SIMを使う方で1番失敗しやすいパターンがこちらの注意点では無いでしょうか。
APN構成プロファイルとは、簡単に説明すると「格安SIMを使うためのAPN設定のためのファイル」になります。
格安SIMを使うために、MVNOは自社のホームページからファイルをダウンロードできるようにしています。
日本通信SIMのプロファイルダウンロードページはこちら
iPhoneで格安SIMを使おうとすると、プロファイルのダウンロードとAPN設定が必要になります。
じゃあこのプロファイルをダウンロードして使えば良いよね?とお思いになるかもしれません。
もちろんその通りなのですが、ここからがケトナーの失敗談になります。
ケトナーはデュアルSIMとして2回線持っています。
主回線は物理SIM→日本通信(みんなのプラン)
副回線はeSIM→楽天(アンリミットVII)
この2回線で契約していました。
もちろん有料になった楽天を解約して副回線のeSIMをMNPで日本通信のシンプル290で契約して2回線とも日本通信SIMで運用しようと考えました。
つまり…
主回線は物理SIM→日本通信(みんなのプラン)
副回線はeSIM→日本通信(シンプル290)
という構想で考えての契約です。
これが失敗でした…。
今までのように楽天モバイルであれば構成プロファイルを必要とせず、モバイルデータ通信の切り替えは簡単に出来ていました。
今回、今回日本通信のSIMを2回線契約したことによってAPN構成プロファイルが2つ必要になります。
しかし現状のiOS、つまりiPhoneではAPN構成プロファイルを一つしか持てないのです。
現状のAPN構成プロファイルを削除してeSIM用のプロファイルを設定すると、物理SIMで使っていたメインの回線が使えなくなります。
なのでモバイルデータ通信を切り替えて主回線を起動し物理SIMのみんなのプランを使おうとすると「データ通信機能を起動できませんでした。PDP認証に失敗しました」と表示されます。
現状メインで使っている回線が使えなくなるのは困ります。
なので再度メイン用にAPN設定をしますが、eSIMのプロファイルを削除したことで今度はeSIM側が使えなくなります。
「片方を使えるようにすると、もう片方が使えなくなる」という状態になってしまったのです。
現状ではiPhoneで日本通信(格安SIM)を2回線使おうとするとAPN構成プロファイルが2つ必要なのですが一つしか設定できないのです。
これは日本通信に限ったことではなく、APN構成プロファイルが必要な格安SIMだと別の通信会社でも起こってしまう事象です。
厳密に言えば、「APNプロファイルを削除→ダウンロード→インストール」の手順で使い分けは可能と言えば可能なのですが使い勝手が悪すぎます。
このことは日本通信SIM申し込みページにも書かれています。
2022年6月現在、OSの使用により、APN構成プロファイルは、1つの端末に1つしかインストールできません。
iPhoneで併用をお考えの場合は、もう片方のSIMカード・eSIMがAPN構成プロファイルを必要としない物であることをご確認ください。
iPhoneで日本通信SIMカード←→日本通信eSIMを切り替える場合、都度APN構成プロファイルの削除/再ダウンロード/再インストールが必要です。したがって、この併用パターンは利便性が著しく損なわれ、利用を推奨いたしません。
日本通信eSIMらくらく設定ガイドより引用
上記引用の通り、しっかり公式ページに書いてくれているにもかかわらず、よく確認することもなく契約してしまったことも失敗の要因ですね。
以上のことからデュアルSIM(一つのiPhone)で日本通信を2回線もつことはおすすめできません。
iPhoneユーザーが日本通信のeSIMで失敗しないための具体策は?
・自分のiPhoneがAPN構成プロファイルを既にインストールしているか確認する
・一つのiPhoneで日本通信を2回線契約しない(デュアルSIMで使わない)
・APN構成プロファイルを必要としないeSIMを契約する
日本通信のeSIMを契約するにあたり、失敗しないための具体策は上記の通りです。
一つのiPhoneで日本通信の回線を問題無く2つ持つというよりも、失敗を回避する方向で策を講じています。
一つずつ説明していきますね。
自分のiPhoneがAPN構成プロファイルを既にインストールしているか確認する
1つ目の具体策は「自分のiPhoneがAPN構成プロファイルを既にインストールしているか確認する」ということです。
日本通信ではeSIMに限らず物理SIMでもAPN構成プロファイルは必要です。
つまり既に日本通信SIMを契約して、回線を利用している方は既にAPN構成プロファイルをインストールされています。
もし、自分のiPhoneに既に何かしらのAPN構成プロファイルがインストールされていれば新しく契約する日本通信のSIMとの切り替えは面倒です。
物理SIMであろうがeSIMであろうが2回線目を同じiPhoneで使うことは非常に面倒な状態になってしまいます。
ケトナーと同じ状態になってしまうということですね。
こちらを回避するために、既にAPN構成プロファイルをインストールしているか確認する必要があります。
iPhoneでのAPN構成プロファイルの確認の仕方は以下の通りです。
1 設定アプリを開く
2 一般の項目をタップ
3 VPNとデバイス管理をタップ
上記の通りに辿っていくと構成プロファイルがインストールされているか、確認できます。
こちらの画像はケトナーのiPhoneですが、日本通信のプロファイルをインストールしていることがわかりますね。
もし、この画面で構成プロファイルが既にインストールされていれば、日本通信の契約は断念するか日本通信をメインで使うか、どちらか選んでおいた方が良いです。
これは既に日本通信のプロファイルがインストールされている方も同様です。
プロファイルは一つしかインストールできないので上書きされた方のSIMしか使うことはできません。
ご自身のiPhoneに既にAPN構成プロファイルがインストールされているか確認しておけば、新たに日本通信を契約するかしないかの判断材料になり得ます。
一つのiPhoneで日本通信を2回線契約しない(デュアルSIMで使わない)
2つ目の具体策は、そもそも「一つのiPhoneで日本通信を2回線契約しない」ということです。
日本通信を2回線契約してデュアルSIMで運用しようとしてもAPN構成プロファイルは一つしかインストールできません。
なのでAPN構成プロファイルを必要とする日本通信でのデュアルSIMを諦め物理SIM、もしくはeSIMのみで運用するパターンです。
こちらはシンプルですね。
SIMも一つ、APN構成プロファイルのインストールも一つなので特に問題無く使うことができます。
また物理SIMからeSIMへの切り替えだけなら、回線も一つだけなので問題無く使用可能です。
日本通信で2回線持ちたい方は2台持ち
どうしても日本通信SIMで2回線持ちたい場合は、デュアルSIMでの運用を捨てiPhoneの2台持ちに移行する方が使い勝手が良いです。
二台それぞれのiPhoneに対して一つずつSIMと構成プロファイルを割り当てると、日本通信SIMの2回線持ちになります。
ただしiPhoneを2台持つ必要があり、外出の際には違った面倒さが感じられることになると考えます。
2台持つには、更にiPhoneを購入する必要もあり機種代金も掛かります。
回線を完全に分けて使える方は2台持ちでの運用をすることも視野に入るかと思われます。
一方でデュアルSIMを諦めることも一つの失敗回避策になりますので、「そもそも2回線契約しない」ということも一つの具体策とさせて頂きました。
片方はAPN構成プロファイルを必要としないSIMを契約する
最後の具体策として「片方はAPN構成プロファイルを必要としないSIMを契約する」ということです。
これはつまり「日本通信とAPN構成プロファイルを必要としない他社を組み合わせる」ということです。
ケトナーは楽天モバイルと日本通信のデュアルSIMで運用していましたが、モバイル通信の切り替えは簡単でした。
なぜなら楽天モバイルはAPN構成プロファイルを必要としないからです。
これはAPN構成プロファイルは一つしかインストールできないiPhoneにとって有難いことです。
日本通信の2回線持ちではなく、他社と組み合わせることでデュアルSIM運用が可能になります。
日本通信→eSIM &APN構成プロファイルのインストール
他社(APN構成プロファイルを必要としない通信会社)→物理SIM
もちろん物理SIMとeSIMを反対にしてもデュアルSIMでの運用は可能となります。
ちなみにAPN構成プロファイルを必要としない通信会社とは、楽天モバイルや3大キャリアと呼ばれるdocomo、au、SoftBankになります。
格安SIM会社でもあるかもしれませんが、ケトナーでは把握できていません。
しかし格安SIM会社であれば、日本通信のようにAPN構成プロファイルが必要であればダウンロードできるページがあるはずです。
なのでダウンロードページの有無や、日本通信の引用文のように注釈が書かれているページで確認するのが良いですね。
日本通信のプランで2回線の契約はできなくなりますが、デュアルSIMで使うなら使い勝手を考慮してAPN構成プロファイルを必要としない他社と組み合わせるこが失敗しないための対策となります。
まとめ iPhoneで日本通信のデュアルSIMは難しいがプランは優秀
iPhoneで日本通信のeSIMを使うための注意点は3つ。
・eSIM対応のiPhoneを使う
・MNP転入の際には転出元と日本通信での名義が同一でなければならない
・現状のiOSではAPN構成プロファイルを一つしか持てない
失敗しないための具体策は3つ。
・自分のiPhoneがAPN構成プロファイルを既にダウンロードしているか確認
・一つのiPhoneで日本通信を2回線契約しない(デュアルSIMで使わない)
・片方はAPN構成プロファイルを必要としないSIMを契約する
以上が注意点とそれに対する具体策です。
日本通信を2回線契約して一つのiPhoneで使う(デュアルSIM)のは厳しいです。
つまり現在APN構成プロファイルを必要とするSIMを使っている方は、2回線目として日本通信でeSIMを使うのは止めといた方が無難な選択と言えるでしょう。
とはいえ、日本通信は優秀なプランが多いのも事実です。
冒頭で紹介した「シンプル290」や「みんなのプラン」などはメインやサブの回線で使っても大手キャリアに引けを取らないどころか、コストパフォーマンスにも優れています。
・どうしても日本通信で2回線契約したい方→iPhone2台持ち
・日本通信1回線で契約したい方→「みんなのプラン」or「シンプル290」
・メインで使いたい方→「みんなのプラン」+APN構成プロファイルを必要としない他社
・サブで使いたい方→「シンプル290」+APN構成プロファイルを必要としない他社
大まかに分けるとこのような感じになるでしょうか。
その他にも「合理的シンプル20GB」などのプランも優秀ですが、紹介するとキリが無いのでここまでにしておきます。
ケトナーは失敗してしまいましたが、日本通信のプランやモバイルデータ通信自体は優秀なので本記事の失敗談を参考に一度使ってみて頂けると、その良さも体感できると思います。
一つのiPhoneで2回線両方とも日本通信で契約しなければ悲劇は避けられますので。